【感動の裏に存在するもの】 皇太子ご夫妻が市立柏高校吹奏楽部をご訪問
2016年6月12日(日)、皇太子ご夫妻が千葉県・市立柏高校吹奏楽部を訪問され、約270人による20分のパフォーマンスを熱心に鑑賞されました。
ご訪問の様子がニュースの映像に上がっていましたので、シェアさせていただきます!
今回のご訪問について、市立柏高校吹奏楽部 総監督の石田修一先生にお話をお聞きしました。
―このたびは、どのような経緯でご訪問が実現されたのでしょうか?
「千葉県立柏の葉公園で開催された第27回全国『みどりの愛護』のつどいに、皇太子同妃両殿下がいらっしゃいまして、みどりの愛護団体に対する国土交通大臣感謝状の授与や記念植樹などの催しが行なわれました。
市立柏高校吹奏楽部はその記念式典で演奏する機会をいただきまして、その後、せっかく来たのだから…と、昼食をはさんで、さわやか千葉県民プラザに場所を移し、吹奏楽部のパフォーマンスを20分間ご鑑賞されました」
―生徒さんにとっては素晴らしい機会となりましたね。
「そうですね。色々な場面で演奏することによって、生徒の成長する姿を見られることが何よりもうれしいです」
昨年10月には駐日ベトナム大使館からの推薦で、ベトナム・ハノイ市の解放70周年記念行事で招待演奏を行った市立柏高校吹奏楽部。
これはDVDの撮影時にスタッフの方に聞いたのですが、遠征では交流演奏、市民向けの野外コンサート、解放記念日には政府要人や招待客を対象にした記念コンサートなど、ハードな日程をこなしながら、帰国後もすぐ岐路に着くこともなく、学校に直行し、練習を行っていたそうです。
市立柏高校の感動的な演奏の裏には、本番までの膨大な練習量と、気の遠くなるような努力、人一倍の厳しさ、こだわりが存在し、だからこそ人の心を動かすのだと実感した出来事でした。
また、市立柏高校恒例のチャリティーコンサートでは、公演中、舞台袖からじっと観客席を見つめる石田先生の姿がありました。
毎年12月に行われるこの公演は全10回という驚異的な公演数を誇り、チケットを求めて朝早くから行列ができるというビックイベントで、一度だけでなく、何度も足を運ぶファンが多いことが特徴です。
そんなお客様にも毎回新鮮な気持ちで楽しんでもらうため、石田先生はお客様が退屈していないか、どの曲に反応するかを見極め、セットリストを固定することなく、ベストな曲目を公演中に作り上げているのです。
こんなところにも、市立柏高校の決して妥協を許さないプロフェッショナルな一面と、見るものを飽きさせない演奏の極意が隠されているのではないでしょうか?
※DVDには2015年に開催された第33回チャリティーコンサートの模様を特別収録しています。
また、幅広い年齢層の観客が一体となって音楽に酔いしれている姿を垣間見て、吹奏楽部は音楽を通して地域や社会に貢献できる素晴らしい部活動であることを再認識する事ができました。
そんな誰よりも音楽の持つ力を信じている石田先生のもとで、表現する楽しさや喜びを知り、普通の高校生では経験できないような素晴らしい体験を重ねた部員の皆さんが、どのように奏者として、人として成長して行くのか…。
とても楽しみです!